見上げるとそこには…

みなさま!お盆休みも終わり、リフレッシュして元気はつらつで仕事モードに入られたでしょうか?

通勤で電車を利用される方も多くいらっしゃるかと思います。毎日なんとなく乗っている電車ですが、意識して車内を見回してみると、興味を引くもの、そうでないものなど様々な情報が点在していますよね。

私は通勤で東京メトロを使っているのですが、気づいたのは確か去年あたりだったでしょうか。
なんとなく“まど上ポスター”(窓と天井のアール部分に掲示してあるポスター)に目をやると、まるで「みなさんご存知の」とでも言わんばかりの、細かい説明や宣伝文句もないjammu(ジャムム)と言う名のジャムの瓶を型取ったような形をした顔の犬(?)のキャラクターのイラストが描かれたポスターが掲示されていました。

果たしてなんの広告なんだろう?何を伝えたいんだろうと疑問に思い、全く知らないキャラクターだったということもあり、私は周りの友人に聞いてみました。すると、「何それ?」とか「あ、見たことあるかも…」くらいのリアクションで、どうやらほとんど知っている人はいないようでした。

当時知っている人が少なかったのは当然のことで、調べてみると去年お目見えして特段テレビ等他のメディアでプロモーション活動も行なっていないようでした。そしてジャムムのポスターはグッズや絵本の宣伝のための広告でも東京メトロの専属キャラクターとしての認知というわけでもなく、“ちょっと一息”的な癒しや和みを届けること目的としたポスターということだったのです。

意識して見ていなかったからかもしれませんが、考えてみれば東京メトロではJRと共同で製作しているTokyo2020オリパラの競技を解説した「TOKYO SPORTS STATION」をはじめ、浦野周平さんのイラストが印象的な「通勤ヘルスケア」や「お江戸バイリンガル」、またシュールな笑いが人気の漫画「サラリーマン山崎シゲル」を採用した東京メトロのポイントサービス「メトポ」の広告などサラリーマン向けに趣向を凝らした掲示物が目に止まりますよね。

ジャムムはサラリーマン層以外のターゲットに向けた地下鉄を快適に過ごしてもらうためのポスターといったところでしょうか。

昔から、地下鉄は中吊り広告の視認率が高いと言われるように、外の風景が見えないことから、地下鉄の乗客は社内の掲示物に目を向けることが多くあります。(今ではスマホの画面に目を落としている人が圧倒的に多いですが。。)

そういった掲示物に一工夫を入れて、癒されるイラスト・ひとことや豆知識、はたまた思わずクスッとなってしまう掲示物があるとピリピリした車内も少しだけ和やかな雰囲気になるかもしれませんね。

たまにはスマホをしまって車内を見渡して見てはいかがでしょうか。

車内空間を利用した鉄道事業者の「おもてなし」サービスに気づくかもしれませんよ。