ラグビーW杯に見た、OneTeamのあるべき姿

日本では初開催のラグビーワールドカップも残すところ明後日の3位決定戦と明々後日の決勝戦を残すのみとなりました。

【日本中が熱狂したラグビー】

開幕前はそれほど大きな盛り上がりを感じられなかったラグビーワールドカップですが、日本チームの快進撃もあって、開幕してからは一気に日本中がラグビー熱に包まれましたね。

私も4年前までは、ラグビーといえば高校ラグビーや大学ラグビーくらいしか見てはいなかったのですが、前回のワールドカップで南アフリカ戦の逆転劇を見てからは日本代表チームに興味を持ち始めました。

ラグビーは密集したプレーが多く、一見するとルールが難しくてとっつきにくいスポーツに思われがちですが、興味を持って試合を見ていると決して複雑ということはなく、特に今回のワールドカップではプレーが止まるたびに詳しい解説が画面に表示されているのでビギナーにも非常にわかりやすかったのではないかと思います。

今回の日本開催がきっかけで多くの方が初めてラグビーというスポーツに興味を持ち、観戦してみて、最近では元々のラグビーファン顔負けの知識や「ジャッカル」や「オフロードパス」なんて通なワードも覚えたんではないでしょうか。(私も初めて覚えました)

ちなみに、試合終了時に日本では「ノーサイド」という言葉を使いますが、今や日本独自の用語のようで、海外では大昔には使ったことがあるようですが、現在は「フルタイム」という言葉を使うそうです。

【強固な組織づくりは職場にも共通】

長々とラグビーについて書きましたが、皆さんもご覧になって感じた通り、ラグビーというスポーツは自分自身が犠牲になることを厭わず、トライを成功させるためにはチーム一丸となってボールを運ぶスポーツです。

それを成し遂げるにはもちろん、お互いが強い信頼関係を築き、たくさんのコミュニケーションを取りながらサインプレーなど緻密な作戦、戦略で戦っていかねば勝利には繋がりません。

コミュニケーションという点では反則などプレーが止まった時に審判が両チームのキャプテンを呼んで細かにコミュニケーションをとるという光景があるのもこのスポーツの特徴の一つですよね。

そんな姿を見て、これは私たち企業にも共通するのではないかと思いました。

私たちが顧客ロイヤルティの向上をお手伝いさせていただく際に、自社に対してのロイヤルティが低いスタッフが顧客の高いロイヤルティを醸成することはできないとお伝えしています。

その上で、顧客のNPSとは別に従業員のNPS(eNPS)を取ることがあるのですが、多くの企業で優先課題として挙がってくるものの一つに「コミュニケーション」の項目があります。

「コミュニケーション」をとっているつもりでも一方通行になっているケースが多く見られ、相手が本当に理解や納得ができているのか確認ができていなかったり、相手の意見に耳を傾けることを怠っていることが課題となる要因だったりします。「コミュニケーション」とはお互いの意思疎通や心を通わせるという意味合いですので、絶対に一方通行で終わらせてはいけません。

ラグビーのように企業も目標を達成するためにお互いが信頼を深め、一方通行にならない丁寧なコミュニケーションをとりながら企業理念のもとに一枚岩となって、共通の目標に向かってトライを重ねていかねばならないのではないでしょうか。

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